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お悩み3 月経困難症

月経前にひどい痛みを伴う「月経困難症」

月経の直前、あるいは開始とともに月経痛、腰痛など疼痛を主症状とした状態が始まり、月経の終了前や終了とともに消失します。単なる痛みだけでなく嘔吐、下痢、頭痛などの不快症状を伴うことも。

しかし症状が主に「痛み」であるため、客観的に評価することがなかなか困難なのが現状です。軽度な月経痛は成人女性の7〜8割ほどに見られますが、痛みで起き上がれなかったり、ショック症状により緊急で治療を必要とする例もまれに見られます。
なお月経困難症は原発性(機能性)月経困難症と続発性(器質性)月経困難症の2種類に分けられます。診断は問診、内診、視診、血液検査、画像診断(超音波検査、CT、MRIなど)、腹腔鏡などによって総合的に判断されます。

原発性月経困難症

子宮をはじめとする骨盤腔内臓器に疼痛の原因となる気質的病変が見られない場合は原発性月経困難症と呼ばれます。  

こんな治療法があります

原発性月経困難症は、NSAID(非ステロイド性消炎鎮痛剤)の薬を使用する「対症療法」もしくは、低用量ピルを用いた「排卵抑制」などによって、ほとんどが治癒することができます。
しかし症状の軽減が見られない場合は、続発性月経困難症もしくはその他の疾患を考慮する必要があります。

続発性月経困難症

器質性月経困難症とも呼ばれ、疼痛の原因となる器質性の病変(子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症あるいは骨盤内炎症など)が、骨盤腔内に存在する月経困難症を指します。子宮内膜症や骨盤内炎症による癒着性付属器炎、癒着性骨盤腹膜炎、子宮奇形なども疼痛の原因となります。  

こんな治療法があります

薬による対症療法が有効な場合もありますが、原因となる器質性疾患の治療が必要です。重症度によっても治療方法は異なりますが、偽妊娠療法、子宮や卵巣の摘出などの開腹手術が必要となる場合もあります。

小林秀文(女性外来ハンドブックより)