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お悩み8 子宮頸がん

子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんのこと。もともと40代の女性に多いといわれていた子宮頸がんですが、最近10代後半から20代という、若い世代に発症率が増加しつつあります。これは初めてセックスする年齢が、年々低年齢化していることと関係しています。

子宮頸がんの原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によるものですが、このHPVは、セックスで感染します。そのためセックスパートナーが多い場合や、性行動の盛んな男性をパートナーに持っていると、当然HPVの感染リスクも高まります。

またすでにHPVに感染している人がクラミジアなどの性感染症にかかると、がんの発症率が増加するという報告もあります。そのため、たとえ10代であってもセックスの経験があれば、子宮頸がん検診を受ける必要があります。
初期の段階でがんを発見できればほぼ100%完治し、妊娠や出産も問題なくできます。

代表的な症状

初期の頃はまったく症状がありません。がんが進行すると不正出血や月経不順、性交時の出血、おりものの汚れを感じる、などの症状がみられます。さらにがんが進むと、腰痛を訴える人も出てきます。

こんな検査法があります

細胞診といわれる細胞の顕微鏡検査が必須です。
細胞診の検査結果は5段階で表され、クラスI、IIが正常、IIIaは軽度ないし中等度の異形成(前がん病変)、IIIbは高度の異形成です。IVは上皮内がん、Vは浸潤がんになります。クラスIIIaの場合は定期的な検診を行い、細胞の変化を観察します。がんには発展せず、自然と正常に戻る場合も少なくありません。

進行したがんの場合は、子宮の全摘手術が行われ、子宮だけでなく子宮結合組織(子宮の回りの組織)や骨盤内のリンパ節をすべて摘出します。子宮の摘出手術を受けると、子宮を失ったことで女性としてのアイデンティティが揺らぎ、自信を失う女性も少なくありません。医師は「子宮がなくても女性であることに変わりはない」と伝える、心のケアも必要です。

堀本江美(女性外来ハンドブックより)