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お悩み10 甲状腺疾患

甲状腺の病気は、女性に多い疾患のひとつ。 甲状腺はのどぼとけの下あたりにあり、生命に重要なホルモンを分泌する大切な臓器。ここに何らかの異常が起きてホルモンが必要以上に作られたり、細胞が破壊されたりする病気が甲状腺疾患です。

症状がなかなか分かりにくい病気ですが、ダイエットしていないのに体重が減少する、寝ても疲れがとれない、無気力感が強い......といった症状が続いている場合は、もしかしたら甲状腺疾患かもしれません。

バセドウ病

甲状腺疾患にはいくつかの種類がありますが、中でも20〜30代の女性に多いのがバセドウ病。
甲状腺機能亢進症の代表的な病気で、甲状腺が腫れて大きくなるのが特徴です。それによって甲状腺ホルモンが多く分泌されるため、体温が高く暑がりになったり、眼球が突出したり、疲れやすくなるなどの身体症状が起こります。

また落ち着きがなく、イライラや不眠など精神的な症状も強く表れます。検査は血液中の甲状腺ホルモンを測定するなどして行われ、バセドウ病と診断された場合は、薬物療法や手術、放射性ヨード治療(放射性ヨードのカプセルを飲む治療)の3通りがあります。

橋本病

バセドウ病に比べて、年齢が上の世代に発症しやすい甲状腺疾患で、40歳以上の女性には10人に1人の割合でいるといわれています。
橋本病もバセドウ病と同じ甲状腺疾患ですが、甲状腺機能は正常な場合がほとんど。甲状腺が腫れて大きくなる人がいる一方、反対に甲状腺が小さくなり、機能低下に陥る場合もあります。こういった機能低下になった場合の症状としては、体温が下がり、冷えや月経不順、便秘などが起こります。

また気分がふさいだり、無気力感を感じる場合も多く、うつ病や更年期症状と間違われることも。甲状腺機能低下治療症と診断された場合は、甲状腺ホルモン剤(チラーヂンS)を服用します。

甲状腺の結節性病変

バセドウ病、橋本病のほか甲状腺にしこりがある場合は、良性の場合と悪性のがんの場合があります。悪性のがんの場合は乳頭がんがほとんどで、40〜60歳の女性に多く見られます。

がんの場合でも痛みはなく、偶然検診で発見されたり、胸部CT検査で甲状腺異常を指摘される場合がほとんど。
また乳頭がんと診断された場合は甲状腺亜全摘術などを行いますが、他の部位のがんと違い手術で根治可能ながんのひとつです。

宮川めぐみ(女性外来ハンドブックより)