1. ホーム
  2. 女性のからだコラム
  3. こんな時どうする?
  4. お悩み6 子宮内膜症

お悩み6 子宮内膜症

子宮以外の場所で発生し、月経のたびに症状が悪化!

本来は子宮の内側をおおっている子宮内膜がまったく別の場所で発生し、月経痛をはじめとする痛みや不妊などを引き起こす「子宮内膜症」。年々患者数は増える傾向にあり、現在は生殖年齢層の女性の5〜10%が子宮内膜症ともいわれています。
子宮内膜症は月経のたびに進行するのが特徴で、閉経すると病巣は小さくなります。

また月経のない妊娠中は進行が抑えられることから女性のライフスタイルが変化し、一人の女性が経験する月経の回数が増えていることが、子宮内膜症の増加につながっているとも考えられています。
確定診断には、腹腔鏡が必須。実際には問診、内診、エコーなどで臨床的子宮内膜症として治療を行う事が多いです。

代表的な症状

代表的な症状として、月経痛をはじめとする痛みが挙げられます。
日本内膜症協会の調査では、子宮内膜症患者のうち88%に月経痛がみられ、月経時以外の下腹部痛は72%、腰痛は57%、性交痛が57%、排便痛39%など痛みを訴える人が多いのが一番の特徴。また月経過多、不正出血などの月経異常などのほか、不妊も51%と半数以上にみられます。

こんな治療法があります

子宮内膜症は月経が繰り返されるたびに進行する病気なので、基本的に閉経まで完治しません。そのため年齢や病状、妊娠・出産を希望するかどうかで、 治療法は大きく異なります。鎮痛剤が効く程度の痛みには漢方薬を使ったり、体を温めるなどの生活療法を試すこともあります。

またしばらく妊娠を希望しない場合は、低用量ピルを処方しています。
低用量ピルは生殖年齢の女性にとって使いやすく、病状の改善には時間がかかるものの症状の改善にはよい結果がみられています。病巣を一時的に眠らせるホルモン療法は、偽閉経療法が効果的です。治療効果は期待できますが、更年期障害や骨量の低下など、さまざまな副作用もみられるので、慎重に検討する必要があります。

また薬でコントロールするのが難しくなった場合や病態の悪化時(内膜症性卵巣嚢腫の増大など)は、病巣だけを切除する「保存療法」と病巣のすべてを取り除く「根治療法」があります。
根治療法の場合、再発の可能性はありませんが子宮卵巣を摘出し、閉経状態になるため更年期のケアや高脂血症、骨粗しょう症などの予防が必要です。

板津寿美江(女性外来ハンドブックより)