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お悩み11 膠原病

膠原病はひとつの病気の名称ではなく、全身の皮膚や血管、関節などに炎症が見られる病気の総称。有効な治療法は見つかっていないので完治はむずかしいため、早いうちから病気のサインに気がつくことが重要です。

原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどの症状が見られた場合は、膠原病が疑われるため、血液検査が行なわれます。なかでも関節痛は代表的な症状。また冬の寒い時期に手足の先が白くなり、しびれなどを伴う「レイノー現象」が見られる場合は、膠原病予備軍の可能性が大きいと思われます。

膠原病の種類

SLE(全身性エリテマトーデス)

20代の女性に多く、日本での患者数は5万人といわれています。
主な初期症状は発熱。だるさ、関節痛など。また日光に当たると皮膚が真っ赤に腫れる光線過敏症や蝶形紅斑(鼻を中心として両頬に蝶が羽を広げたように表れる紅斑)が見られることもあります。
治療は症状の重症度や炎症の程度によって様々ですが、臓器に異常がある場合は、ステロイド治療が行なわれます。

関節リウマチ(RA)

50歳前後の女性に多く、患者数は50万人といわれます。
まず朝、手足がこわばって動かしにくくなり、その後、手足やひざなど全身の関節に症状が現れます。症状はこわばりのほか、痛みや腫れなど人によって様々。また微熱や全身の倦怠感を伴うこともあります。
治療には抗リウマチ薬を投与されますが、効果が表れるのに2〜3ヶ月かかることから、治療初期は非ステロイド性抗炎症剤を併用します。

シェーグレン症候群

目、口、鼻、皮膚など全身の様々な分泌線に炎症が起き、強い乾燥を感じる病気。女性の場合は膣が乾燥することもあります。また乾燥だけでなく、内臓の病変を伴うこともあるため、注意が必要です。
「涙が出ない」「口が渇く」など比較的症状が軽いことから受診していない人もかなりの数にのぼると見られ、潜在患者はかなり多いと思われます。根本的な治療は難しいため、毎日の点眼や口内環境を清潔に保つなど、対症療法が主な治療になります。

村島温子(女性外来ハンドブックより)