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お悩み19 狭心症と心筋梗塞

狭心症&心筋梗塞とは?

狭心症とは心臓の筋肉への供給が一時的に減ったり、途絶えたりすることによって激しい胸の痛みがあらわれる病気です。
心筋梗塞は、メタボリックシンドロームの終末像のひとつで、心臓の心筋を栄養している冠状動脈の病変で、硬化やプラークの破裂により、血流が途絶え酸素不足により、心筋が虚血・壊死に陥る病気。心筋が死んでしまうとポンプ機能を担っている心臓がうまく機能しなくて全身にうまく血液が回らなくなる結果、心不全により死に至ることもあります。

狭心症には「労作型狭心症」「冠掌縮性狭心症」「微小血管性狭心症」などの種類があり、なかでも代表的な「労作型狭心症」は器質的冠動脈が狭くなることにより、血流が減少して、血管に十分な酸素が供給できなくなることによっておこります。

女性の狭心症や心筋梗塞は、男性に比べて約10年遅れて発症します。男性の場合は典型的な症状である、激しい胸の痛みを訴えることがほとんどですが、女性は動悸や背部痛、腹痛や嘔吐、冷や汗などの症状がみられます。
また危険因子にも性差があり、男性は1位が高血圧、2位が喫煙、3位が糖尿病であるのに対して、女性は、喫煙が最大の危険因子になります。特に閉経後の女性の病変の進行は急速にすすみます。

最近は、64列マスチスライスCTなども多くの施設に入り、これまでの血管造影をすることなく、冠動脈の状態を知ることもできるようになりました。

こんな治療法があります

狭心症も心筋梗塞も重症化すると死に至ることがありますので、突然死への移行を防ぐとともに、代表的な症状である強い胸の痛みを抑えてQOLを向上させることが大切です。QOLの改善には血行再建療法が優れていますが、長期的に症状を安定させるためには、冠動脈血流の維持、抗凝固療法、基礎疾患の十分な薬物療法が効果的です。

危険因子への対策としては、高血圧には降圧薬、高脂血症にはコレステロール低下薬、糖尿病には抗糖尿病薬で治療しますが最大限に重要なことは、正しい知識を学んで予防することです特に女性は、禁煙と糖尿病に要注意です。

しかし、狭心症と心筋梗塞には内臓脂肪の蓄積が大きく関係しているため、血糖、血圧、コレステロールに著しい症状がなくても心筋梗塞を発症する人が少なくありません。
そのため普段の生活習慣を改善し、食事療法や運動療法などを生活に取り入れることも非常に重要です。またリスクを減らすため禁煙・暴飲暴食をしない、運動や良い睡眠が取れるよう心がけましょう。

21世紀集学的医療センター 生活習慣病センター/赤澤純代、松井忍(女性外来ハンドブックより)